病院嫌いの理由について
私は病院にいくといつも誰かに声をかけられるので出向くのが本当に億劫でした。
なぜ、私の知らない人が私を知っているかというと両親とも医療従事者として働いているからのです。看護の世界では、勉強会や発表会などで、様々な所から人が集まります。私の親も、よくそれに出ているし、さらに珍しい名字ということで覚えられているのです。なので、病院について、診察室に呼ばれると、どこどこの息子さんじゃない?お父さん元気?などと聞かれるわけです。なにが嫌かというと、病院で起こったことは、すかさず親に報告されるし、カルテも見られ放題なのです。うかうか病院に行けません。ただ、起こるのは嫌なことだけではありません。知り合いなどが入院した場合は、すぐに情報が入ってくるので、お見舞いに駆けつけることが出来ます。一番ビックリしたのは、担任の先生の奥さんが入院した時に、担任の先生から父の職場に入院していることを聞かされ、それを父に言うと挨拶に行かれ、後日担任からお世話になりましたと言われたことです。こういう所で、面白い関係が築かれていくもんなんだと実感しました。また、別の病院のコンビニでアルバイトしていた時は、そこのオーナーから父親の名前を聞いたりと、色々な所で関係を作り神出鬼没な父には、いつも驚かされます。看護の世界は、思っているよりも狭いもので、私自身もこの人見たことあるとか、テレビのドキュメンタリーに出てる人を親が知っていたり、私が受診した個人病院の先生が、父親の元同僚だったりと、本当に多種多様に関係が広がっています。多分、親は今日も私の知らない所で、関係を気づいているのだろうなと思います